その日、一番最初に突入する人を新撰組は死番などと呼び、やべ~俺、今日死番だよ、終わったなぁあはは。。なんて友達どうしでふざけあってたのでしょうか。
想像するとこの死番、相当の度胸のいることで、何人いるかも、待ち構えられてるかも知れない 不逞浪士の集団に一番に突っ込むのですから最も斬られる可能性が高いわけです。
軽い気持ちで入隊して、局中法度に縛られ敵前逃亡は切腹、友達との金の貸し借りも切腹、士道に背いても切腹、どんなに怖くてもまだ突っ込んだ方が生き残れる確率は高いという常に死のリスクにさらされている、現在では考えられない超ブラック企業だったわけです。新撰組に就職しているだけで相当の度胸が必要なのです。
さらに平隊士の給料は4両らしく現在価格ですと1両10万円くらいらしいですから手取り40万円は命賭けてる割には微妙というか、どう考えても合わないですよね。
逃げ出したくなるわけです。ただそうすると、局ヲ脱スルヲ不許 切腹ですね。。。
局中法度を作ったのは土方歳三となっており、それを徹底しているのも土方で鬼の副長となっており、もしこれを考え出しさらにここまで内部に対して徹底し断行できたとしたら相当に頭の切れる人物で薬屋の第6子で特に学問に長けていたり学んだとはないので自然に身についたのでしょうか?
美男子で女好きで武士にあこがれてたと大抵書いてありますから、その辺から読み取ると土方の句集に、知れば迷い 知らねば迷わぬ 恋の道 なんて残っているから美男子でモテてる割には女に本気になって恋に迷っている節があるから、物事にのめり込むタイプの人間ではあったのでしょう。
さらには、頭の良い割に最後の最後まで新政府軍に抗って戦死し、利に合わぬ事をしており、北海道に碧血碑(忠義を貫いて死んだ者の流した血は、三年経てば地中で宝石の碧玉と化すという伝説にちなむらしいです。)なんてものが土方等函館戦争没者のために建てられるのだから、のめり込みタイプで色々勉強したんでしょう。
ただ鬼の副長、そんなに冷徹な人物ではないような気がします。詩を愛し、恋に迷い、武士になると夢を見て、仲間たくさん粛清で死なせたんだから最後の最後まで戦わないと駄目なんだ、みたいな気持ちは伝わってきます。あとはまぁ、新撰組の副長首は新政府軍には大手柄だから、どうせ生きれなくはあったでしょうか。。。
碧血碑、北海道旅行に行った時、わざわざレンタカー借りて見に行きましたが、山の下腹部のわかりずらい所にあり、昼間でも幽霊出そうな不気味な雰囲気でした。
新政府軍により旧幕府軍の戦死者の死体は埋葬してはならないと布令が出されていてそれは忍びないと函館の侠客の柳川熊吉さんが作ってくれたらしいですが遠慮して辺ぴなところに建てたんでしょう。
新政府軍にしたら北海道とられて新国家作られていたら一大事ですからね、やっと徳川倒したのに北の要所抑えられたら、ロシアや朝鮮、さらにはイギリスも交じって来て手を組まれでもしたらかなり厄介な状態になったでしょうから、そりゃー死体も埋めるな煩わしいと怒るでしょう。賊軍ですしね。
敗戦に次ぐ敗戦を重ね新撰組初期メンバーはほぼなく北海道に辿り着いた土方、途中勝算があって戦うのではない、戦って死ぬのみであると語っていたみたいです。
信義を通す、明らかに利に合わない行為ですが、土方歳三、のめり込むタイプの人間だったのでしょう。
不思議な感じです。新撰組の構造自体は合理性に沿基づき構築されているのに、土方歳三の全く利に沿わない行動がわかりません。
それが士道であり信義なのでしょうか、土方が半端なことしていたら新撰組は国を変えようとする青年を斬り、改革の邪魔するイカレ集団で終わっていたかもしれません。仲間も殺しておりますからね、完全にイカレております。
いまだに美化されているのは最後の最後まで戦い抜いた土方の功績は大きいでしょう。
どうして僕は最近ブログに新撰組の事を書いているのか?ひまな時前にNHKで放送していた大河ドラマの新撰組をちょいちょいユーチューブで見ているんです。
香取新語が近藤勇以外に見えなくなってきました。
PS、エリック・クラプトン 461 オーシャン・ブールヴァード
ボブマーリのカバー曲 アイ・ショット・ザ・シェリフが収録されております。