これは簡単に言えば、ハッタリの事なんですがハッタリの最大のメリットは、孫子の云うところの、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり、と言うところでしょう。
そうして孫子の兵法書の最大のメリットは如何に労せず相手を落とすかに終始しているとことにあります。
あくまで戦争は始ってしまったら勝たなければならないからこんな戦術に勝ち方があるよ、でだいたいにおいて孫子は開戦を下策としております。
100を1000に見せるには、実に虚を盛り込む、これでも10倍大きく見せるのは大袈裟かな?、、、ですが実さえあれば虚は大袈裟なくらいでちょうど良いのかもしれません。
まずレバレッジとは、テコ入れと云う意味があります、悪く言えば借金、ですが100を補償としての借金ですので、0から借りて来るのとは同じ借金でも一応は実があります。
僕の考えるレバレッジの利点は自分の元手を余り使わず他の金で儲けられるところにあると思っております。
株の信用取引を例に取ると、100万円証券会社に預けてれば3倍まで株を売り買い出来ます、ただ300万円分買えるからっていきなり300万円分株を買い進むのは愚かな事で200万円分ですらどうかと思います。
100万円預けているのでしたら僕は、100万円中20万円を保証金とし、40万円分の株を買います。
残りの80万円は現金でいつでも動かせるようにしておき、20万円固定で倍の40万円動かせる、レバレッジ=借金の成果としては利に適った分配だと思います。
ですがこれですと100を1000にするにはほど遠く120にしかなりません。
さあ、ここからなんですが、40万円で買える株のリターンなんてどうでも良く、実際20万円で40万円分の株ですと、東京電力なら約1000株、これをさり気なく友達に言う、俺東京電力の株1000株持ってんだ、と。
あとはこれを相手がどう思うか次第なんですが、株やってんだお金持ちだなぁ、となれば100が1000になるのもそう遠くはないでしょう。
そうして更に大きな家に高級時計に高級車、で拍車をかける、、、これ駄目なやつですね。。。。
でもこれが100を1000に見せる要領になります。できたら相手に勝手にこちらを大きく見えるように仕向ける。これがコツです。
レバレッジはお金にも掛けられますが、時間にも(本来貯めなければ買えない物も借金すれば早く手に入ります)自分にもかけられます。
特に自分に掛けたレバレッジは相手の居る場合の勝負に大きく役立ちます。お金持ちに見せるのだって使い方によれば大いに役に立ちます。金のなさそうな所に金の話が来る訳ないのですから。
ただ金持ちに見られると余計な詐欺まがいの話も舞い込んで来ますが。。。
こちらが大きくなり更に大きく見えてれば相手が勝手に怖がり余計な戦いは避けられます。そしてこれ重要なんですが、この状態に向かってくる敵は本物で強大だ、と云う事です。ふるいの役割も果たします。
孫子の云うところの、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり、には反しますが虎穴に入らずんば虎子を獲ず、100を1000に見せる事により、自分より下には牽制をかけ、ゆっくりと自分より上に臨む事が可能になりますね。
真の狙いは自分より大物を引き込む事にあるのです。でも物事は高次になればなるほど慎重になるものです。そうして膠着状態に持ち込み、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なりを探る。
ただレバレッジはしくじると掛けた分の力が倍乗で自分に返って来るリスクを忘れず慎重に掛けなければイケなく、本来ならばそこに到達するまでの時間も短縮しているのですから、その浮いた分の時間を有効に使って、出来るだけ早くそこに追いつくように勉強を怠らないで努力すると、早く追いついた分だけ実の成長が望めます。
けっしてレバレッジ分、自分が大きくなったと勘違いしないように、虚実織り交ぜるのは戦術の基本ですが、最終的な勝敗を決めるのは実の力の部分です。
小さい力で最大限の力を引き出すレバレッジ。