基本的に孫子は兵力の分散を良しとしておりませんが、これは相手が攻めてくる場合であり、やはり分散投資はリスク回避にもなるし100万円持っているからと言って100万円使ってしまったらいきなり貧乏になってしまうのは必然であり、計算して資金を兵力に見立て攻めに守りに使わなければなりません。
50対50の2分割
50を本体とし50の勝負となると、しくじった場合は50の本体は死守し再起に充てるための資金として即撤退し、かなりの覚悟の居る、負けの確定した勝負の最後の賭けの時以外は使わない方が無難な配牌で、その大勝負に持ち込む前に退却するべきです。
3、3、3の3分割
理想的な配置であります、昔から、天、地、人や陸、海、空に攻、守、遊(遊軍)や神、悪、人間と何かと人類は物事を3分割にするのが好きで迷った場合などに即時使え、仮に3の一角が崩れてもなんとかなり、均衡状態を保つのもこの3分割の陣形は効いてきます。
ただ難点は当たり前過ぎてつまらない、と云う事と、一度崩れた均衡は一気に崩れ、3,3、3の二角まで崩れると大損害を食らう可能性も秘めております。
とりあえず配牌に迷った時にこれを基軸としてまずこれを組み3,3、3の余りの1で決死隊を組み、特攻させ様子を見て見るのは面白いかもです。
この変化形で3,3、1,1,1,1、本体の3、盾としての3に1の遊軍4つ、これなんか面白ですが、いかんせん1に分散しているのでその攻撃力(見返り)は小さくせっかく突破口を開いてもまさか、盾や本体で攻める訳に行かなく膠着状態を維持しつつの奇襲作戦としてコツコツ戦果をあげるしかなくなります。
まぁ、これで充分と言えば充分なのですが。
10×10の10分割
孫子の虚実篇では、我は専らにして一となり、敵は分れて十とならば、これ、十を以てその一を攻めるなり、と敵が分散したら俺はその分かれた一を十で攻めるよ、と言っていますのでこの10分割は孫子に言わせれば、ない、と云う事になります。
ただこの一節、どちらかと言えば慎重な策の多い孫子にしては強気な発言で、また孫子ほどの策略家が1の遊軍に対して10の兵力で追うでしょうか?
僕的に考えますれば、1に対して10で来てくれたら好都合でこの1を餌に残りの9部隊での攻め手が広がる気がしてなりません。
これは策略家の孫子、自分がやられたら嫌だから言っているような気がしないでもないです。
10で1を抜いた後方に左右に残りの9部隊が生きているって戦術的にかなり不利な状況であり、こちらとしてはまた1部隊を投入し10で追ってきたら残りの8部隊で攻めの後方を攻めれるって。
孫子これ自分がやられて嫌だからいってるんじゃないかなぁと感じます。
10分割、こうなるとどこに本体を置いても同じだからその10の好きな(有利な)所に本体を置け仮に1が抜かれても9残り、1で足りなければ2を投入し攻撃し、小さいので軽やかだから奇襲後に即撤退させまた別の1を投入し、と繰り返せば、敵はこちらの兵力すら計れなく混沌に陥りそうな気が致します。
こんなのまさに孫子の云う、正を以て合い奇を以て勝つのような気がします。
いや、陣形とはこうあるべきです、常に自由に動かせ、1にも5にも10にもなり、やり方によっては100にも見せ、1000にもなりえる。
若干、100万円の陣形から外れましたが、資金を兵力に見立て、資金の分配を陣形として見れば、100万円中10万円の財布を買った。
良い物買った、よし、明日から頑張ろう。でも10万の財布には20万くらいは入れときたい、残り70万、40万はなにかあった時の貯金とし、残りの30万円で株式投資でも始めて見よう、さぁどんな株が買えるかな?無限ですね。