海で22連荘しました、こんなん毎日続けばすぐに大金持ちなんだけどな。
少し前まで僕はのらりくらりとトータルで勝ちに行く、という惰弱で狡猾な考え方でありましたが。
ここのところ何と言うのかこのままトータルで勝ったところでまだまだ時間は続きまた新たな戦いがあるのでしょうからこれは、トータルで勝つも単発で勝つもその勝負の時間の差であり結局は生きている限り勝負から抜けられないという事実に気がつき一切の勝敗を捨てよう、とゆるーく決意いたしました。
生きている限りゼロサムでの勝負を続けなければならないのですからこれを抜けるには、ウィンウィンという半ば偽善的な言葉で誤魔化すか、死ぬか、いやそれは極端過ぎるので、そもそもが勝つとか負けるとかその辺の低いところから抜け出そうと辿りついたのが、負けたところで生死を問われるような勝負しているわけじゃないんだから、細かな結果などどうでもいいんじゃないかと考えどうせなら負け続ける方が面白そうなので、全ての有利を相手に譲ってからの勝負に交渉にお遊び。
先だしジャンケン、勝てる訳がありませんね。
今までの僕は、仮にジャンケンするなら先に僕はパー出すよ、と宣言んしてからその宣言を駆け引き材料として一見不利な状況を作りつつ有利にジャンケンを進めようと目論んでいましたが、今はもうパーで構えておき、空条丈太郎みたいに、俺はこのままでいい、と勝負に挑みます。
このジャンケンに賭けているものによりますが。
僕のパーに対してチョキを出してくるのは、普通。当然だよ取れる勝ちは取っておきな。となり。
僕のパーに対してパーを出してくる人は、いい人。あいこにしてくれるの?ありがとう。となり。
僕のパーに対してグーを出して負けてくる人は、僕より変人。僕もイカレテ居るけどあなたもイカレテてるね、どうしてワザと負けてくれたのか是非お話聞かせてくださいとなります。
と先出ジャンケンは非常に人間性が明確になり8~9割僕が負けることになるでしょうが、不思議かな先に出して負けようとしても何故だか勝たせてもらえる時があるのが勝負と言うか人生の面白いところであります。
僕は大雑把に生きているくせにどうも細かな戦略に走る癖があり、そのくせそのこまい戦略もすぐに飽きてワザとその作戦を相手にバラしてその反応を見て面白がり、その反応を見て更に相手を陥れる作戦をたて翻弄する、みたいなことが好きで、その結果がこれですよ。
もし、もしの話ですが僕がこれを作戦として使うのであれば、僕は予め手の打ちを晒しているのですから。
相手は先程言ったように8~9割は僕に勝てる手を出してきます。逆に考えるとこれほど僕に有利な状況はあるでしょうか?
相手は10中8、9で僕に勝てる手を出してくるということはその確率で僕は相手の手を読んでいることになります。
一の矢で致命傷与えるのは難しいでしょうし、ましてや誘い込まれた一の矢では到底僕には届きません。
なんてこれはもしの話であり、あくまでこの先出ジャンケンは断捨離、的な勝ちすら捨てた自分に酔うことが目的であり起きて寝て一畳あれば足りますよの精神で敗北にこそ意味のある事なんですが、ついつい細かな戦術に細かな勝ちに走ろうとする自分がまだまだおるようです。
負けすら破滅すら楽しむ人生、起きて寝て2畳あったら贅沢ですね、精神理想。