視線を合わせるとは、ここでは恋人同士で見つめ合うことでなく、相手はこれを見てどう感じるのか?を知ることです。
例えば、黒猫を見た場合にそれを不吉と感じる人なのか?かわいい猫ちゃんと感じるのかを知ることです。
人間は同じ色を見たとしても印象は人それぞれですし、自分自身すらもその日の気分では昨日と同じ物を見ても感じ方は変わるでしょう。
唯物論か観念論か、みたいな問いになりますが人間は純粋に物質だけをあるがままに判断するのはなかなか難しい事であります。
物の値段もそうですね、経済力も関係するでしょうし趣味も関係するでしょうが、同じ物の値段でも感じ方はそれこそ千差万別であります。
ただ物質として黒猫を見た場合、猫は猫で唯一何か印象を加えるなら黒い、と云うだけの話なのですが、人間はここに心の感情のフィルターを通しますのでただの猫に不吉だや可愛いが付くのです。このフィルター部分を知ると相手の心理は非常に読み易くなります。
まず同一のものを見て相手の考え方が判るので、自分の印象との差が相手の気持ちを知る推測要因の手掛かりとなり易く、この人はこれがこう見えている、イコールこの人の感じ方、考え方に踏み込むことが可能です。
ですから視線を合わせる、というより目線を合わせるの方がしっくりくるかもしれません。
子供目線、女性目線、お客様目線、これらは相手の立場からの目線で相手の気持ちに同調しなにを求めているのかを知る手法になります。
同調ができたらあとは相手の求めるものを探るのも非常に判り易くなります。
どうしてあなたはこんなに気が付くの!!それはあなたの視線の先を追っているからです、そうしてそのフィルターに同調して、演出、を与えるのです。
目は口ほどにものを言う、と言いますが、視線は更に先にものを言います。
対、異性になりますが、、、相手の視線の先に自分がいるか居ないか、これで脈ありかなしかが容易に推測出来ます。
そうして自分の思うところの自分の欠点を伝えてみる、その時の返答で更に脈ありかなしかが、高精度で判ります。
昔よくしたナンパ、今じゃ懐かしい話ですが、いきなりこちらの好みだからって話かけた場合の成功率は低いです、僕の場合はただ歩いていて、フっと目の合った女性に、あいさつか、会釈をしそこであいさつか会釈を返してくれた場合の成功率はかなり高かったです。
どうして目線が合うのか?相手の気になるものがあるからです。
麻雀も然り、僕のいらない捨て牌を見るあなたの視線、どうしてその捨て牌が気になるのか?ということです。あとはその捨て牌に同調し相手の手配を推測するのです。ただ麻雀の場合はこの捨て牌は僕もいらないんだな、と相手に推測されている可能性はありますが。
相手の視線にこちらの目線を合わせて見ると、実に様々なものが見えてくるはずです。