迷彩、麻雀で捨て牌を操作し煙幕を張り相手から自分のロン牌を引き出す時に使う用語です。
例えばマンズばかりを捨てておれば、ソウズかピンズの清一色かなと思わせておき実は三色でマンズ待ち、のように使います。
これをやられて振り込むと次からかなり相手に制限を掛けられるのでなかなか駆け引きの手法としては面白い手です。
この野郎さっきひっかけ使ってきたからな、次は裏書いてソウズは切っても平気だろう、、、でロンとすると更に相手に楔を打ち込む事になります。
これ同様に明らかなタンヤオ匂わせた字配単騎待ちもかなりの制限になりますし、もう少し高度になりますと最初の方に最終的にここでテンパイだろう辺りを切っておくなんてハメ手も面白いです。あとは中盤でのドラ切りに、リーチ者に対しての強打も迷彩と云えば迷彩。
ハッタリと云えばハッタリですがハッタリともまたちょっと違う迷彩。
ハッタリは自分発信でかなり直接的ですが迷彩もまぁ自分発信ではありますが迷彩は相手の目を誤魔化し相手自身によって相手の認識をズラす所に意味があります。
そうしてその認識のズレを突く。流動的でありながら不意打ちが可能です。
この世にはびこるハッタリの見破り方は簡単です。ハッタリぽいなぁ~と感じたら相手のハッタリを越える事実を突き付ければ良いだけです。
それだけでアイデンティティがぐらついて自滅するはずです、総じてハッタリはかますと損します。
嘘はいけません、一番つまらないです、悪手も悪手でつまらない嘘をつくくらいなら正直にいきなり話してそこから駆け引きに持ち込む方がまだマシです。
わかりずらいかもですが、この敢えて正直に話すと云う事がそのうしろに隠した本線の迷彩になる、と云うこれが高度な迷彩です。
相手の認識をズラすと云う事、乱暴な例えですが、雪合戦の時にいきなり石の入った雪玉をぶつけられ流血させられたら今後二度と雪玉に当たる事は出来なくなるでしょう。
すると次に雪玉が飛んできた時に出る行動は何かの陰に隠れるかよけるしかなくなります、痛いからね本気でね。
今度は隠れるだろう所かよける位置にトラップをしかけておきます、こうして相手に制限をかけながら追い詰めて行く。
迷彩の本質は一度食らうと次も迷彩が掛かっているものと勝手に相手が思い込みなんでもない雪玉でもよけざる得なくなると云う事です。
迷彩からの不意打ちが強いのはこの部分なのです。
むかし何かの昔話にありました、柳の影を幽霊と勘違いするのは自分の心が作ると、、迷彩は実に微妙な駆け引きの手ですがそんな感じで相手の心に刷り込むのが迷彩の醍醐味のような気がします。
PS ファイトクラブ デビットフィンチャー作 ブラットピット主演映画