調子にのってブランド品に包まれていると、つい野生の感覚が鈍るというか、脳みそで考えないでほぼほぼ本能で生きている僕にとりそれは致命的ではないですが、一応社会で生きている人間ですからね、でも感が鈍るのも面白くはない。
3年位前からスマートフォンのない時間を作ろうと雨だろうと雪だろうと毎夜30分くらい家の鍵しか持たずにウォーキングをしていて、その主な目的はテルとメールからの解放、そうして暑さに寒さ雨などの不快感も含め自然を自然に感じるということ、子供のころに当然の如く嗅いでいた外の匂いに、風の音、虫の声、星の光など大人になるとかなり感覚が鈍っているのがわかります。
子供のころにむせかえるくらいに感じていたものがかなーり薄くなっています。
それはまぁ当然で視力の衰えに耳だって遠くなれば嗅覚も衰えます、子供の時に当然感じていたものが感じられなくなっているのはさみしいですが、大人にならなければ見えないこともあるのでそれは仕方ないことでしょう。
散歩コースに全く街灯のない雑木林の道があるのですが、こんなのも最初はなんか不気味でしたが目さえなれればなんてことはないのですが毎日歩いていると、月の関係ですごく明るく感じたり、または不用意に暗かったりと大人になっても自然を感じることができて、特に今夜は台風が去り風が吹いているのですがこの風の音と強さが妙に心地よいのです。
そうして僕は飽きっぽいので段々普通に歩いているのがつまらなくなりどうせ暗くてあんまり見えないんだからと思い目をつぶって歩いてみたのですが最初は怖くて何歩も歩かないで目を開けていたのですが今ではまっすぐなアスファルトなら50メートルくらいはほとんど目を閉じて歩けるようになり、もちろん車や歩行者が近づいてきたら簡単に音でわかるので過ぎるまでは目を開けて歩きます。
自転車はシャーっと音がして目を開けると思った以上に近くに居る時があるので時々びっくりします。
去年くらいに歩いてる途中でサンダルが壊れ裸足で歩いた時に、痛てて痛ててと歩いたのがきっかけで、小さいときは裸足で歩いてもこんなんじゃなかったよな、と思いそれからは真冬以外は、大人だから夜とは言え人とすれ違う時は恥ずかしいからサンダルを手に持ち人が来たら履いてかわし、基本素足で歩くようにしているとすぐに多少の砂利道でも大丈夫になりまして。
いよいよとその雑木林を裸足で入ると、土に落ち葉に枯れ枝、そうしてどんぐりがなかなかのくせ者でとてもじゃないですが3歩くらいでねをあげていたのですが、しかも真っ暗でほとんどなにも見えないという不利でしたが、為せば成る、何回かどんぐりの殻なのか落ちた枝でか足の裏を切り多少出血しましたが、痛い思いをすると人間次から敏感になるらしく、サンダル履いて歩くよりかはかなりゆっくりですがなんとか林も素足で抜けれるようになりました。
雨の日など足が泥泥になり非常にとてもありえないくらい不快でしたが、それも林をぬけたあとのアスファルトの水溜まりで洗えばよく、自分でもいい歳こいて何をしているのかわからないのですが、なんというかこの無意味な行為がなんとなく自分の中でおかしく、そうして足の裏の感覚は下手なもの踏むと痛いですからね、発達しましたがなんの意味もない行為ではあります。
普通にウォーキングした方がもしかしたら体にいいかもしれません。
ただ大人になり裸足で土を踏む機会なんて皆無で、ただの街のウォーキングも裸足で歩いた瞬間にいきなりの大自然が襲ってきます。
ましてや夜の雑木林など裸足だといきなりジャングルと化します。
騙されたと思ってアスファルトの道路でも裸足で歩くと50歩も歩かないで嫌になると思います。なんか恥ずかしい気持ちも出てきますし。
ただ一か月もすると足の裏からかなりの情報を拾えるようになります。その情報になんの意味もないですが。
ブランド品に包まれているのも楽しいですが童心に返り歩くのもすこーしだけ楽しいです。