まともに考えると頭の回路がねじ切れそうな無意味な哲学な議論は無視して。
僕は太宰治が好きでどうしても太宰寄りの視点や、太宰と比較して本を読む癖があり、太宰と三島由紀夫は仲が悪く僕も三島由紀夫が苦手というかほとんど興味なく代表作程度読んでおりましたが、更にその死に方から政治色の強い小難しいを通り越して大変難しくガチガチの人物像であり作品もお堅いなぁ~太宰が苦手なのわかるわ、程度の認識でありましたが、今回アマゾンプライムのお勧めで出てきた、三島由紀夫VS東大全共闘をなんとなく見てみて、全共闘側の学生司会者が冒頭で思わず、三島由紀夫を三島先生と呼んでしまった気持ちに大いに共鳴し、改めて三島由紀夫にハマってみようと考えております。
まずこの映画で驚いたのは、左翼VS右翼のゴリゴリのマルクスや天皇論な議論に終始するのかと思いきや、あんまり左や右でなくその行動の根本となる哲学から読み解こうというか、うーん、本当に頭の回路が一瞬にして焼き切れそうな言葉をお互いに回答用紙なく煙草に頼りながら話していて、暴力的な言葉はあまりなく、学生側は三島由紀夫の答えられないのを待ち構えて居る風でしたがそれを三島由紀夫先生が答える、そんな、何て言うのか学術的雰囲気ですがなんかみんなギラギラしていて良い雰囲気、緊張するんでしょうが楽しいんだろうなー感じ。もちろんその実在主義やカントがどうとかは一切理解不能ですが。。。
煙草を吸いながら赤ちゃんを抱きながらニヤニヤした学生が、三島さんは敗北しました。と言ったときにこの学生の雰囲気も凄いですが、三島由紀夫が、まだ俺は敗北してないよ、と笑っておりました。
僕のイメージではこういう時に烈火の如く怒りそうなのが三島由紀夫のイメージでしたが、ああここで笑う人なんだ、そうして君たちに余裕を見せるために煙草を吞んでいる、とも言い笑かせておりこれはもう好きになるよね。
写真で見るととても鋭い印象ばかりですが映像だと非常に多く笑っており、それにつられて笑わないとする学生、ファンになっちゃうよ、このあとこの校合にいた学生は家に帰り内緒じゃないと自己批判させられるから内緒で三島由紀夫の作品絶対に読んでるでしょうね。
そうするとこの非常に大物で優し気な人物がどうしてあのような死に方を選んだのか?この辺大変に興味深く探りたくなります。
思想や哲学、ただ読んでる分には嫌いじゃないですが、考えたくない。
頭の中で漂わせておくぶんには問題ないですが、そこにそれこそ形態附けたりなんだりと余計な思考が入ると急に難しくなり頭はパンクします。
煙草のように吸ったり吐いたりその一本を吸いきるまでに流行した思想や主義、三島由紀夫は時間と歴史にこだわっておりましたが、あえてこの時代のドキュメンタリー、なんとなく資本論も読もうかな、って思いましたが、分厚い本は読むと血管が痛くなるのでまずは仮面の告白、を読み直す。
すごいね、三島由紀夫の熱量のファンになっちゃったよ。